

第二回 スラッピング・フォームの作り方。
スラップのフォーム#2 パーカッション・スタイルのフォームの作り方。 私が考案したスラッピング・フォームの作り方を、手順に沿って解説していきたいと思います。 ここまでは、前回ご紹介したパーカッション・スタイル、フラットピック・スタイル共に共通のテクニックです。 1 椅子などに座って両方の腕を完全に脱力し、下に垂らします。 その時、一度、思い切り力を入れてみましょう。歯ぎしりするくらい! そこから、ストンと完全に力を抜くようにします。 これは、一度、極端に力を入れることで、ストンと脱力したこととの落差を、ドラスティック(やり方が抜本的で、思い切ったものであるさまという意味。)に体験できる良い方法です。 私のメソッドでは、当初から脱力を提唱してきました。今回ご紹介するこの練習方法は、私が最近になって、モーター・ジャーナリストの柏秀樹氏のインストラクションに影響を受け取り入れているものです。 車やバイクの運転だけでなく、楽器の演奏にも非常に有効なので是非、お試しください! 2 そのあと小指を三関節から手のひら側に折り曲げます。 この時、前記の方法で脱力
スラッピングのフォーム#1
ベースの技術と機材の考察をテーマにブログを綴っていこうと思います。 まずは一つ目の単元は、スラッピングです。 まず、スラッピング・テクニックをスムーズに行うために必要な考え方、テクニックを長期連載でご紹介したいと思います。 現存するスラップ・テクニックを正しく見極めるため、三種類のスタイルに分類、定義します。 それは以下の三つに分類されます。 1 パーカッション・スタイル 親指が弦に当たった後、すぐに元の位置に戻す。 例 ルイス・ジョンソン、マーカス・ミラーなど。 2 フラットピック・スタイル 親指が弦に当たった後、下方にある高い弦に向かって振り抜くフォーム。 例 ラリー・グラハム、ビクター・ウッテンなど。 3 ウッドベース・スラップスタイル 親指が構えたベースの下方を向くフォーム。 例 フリーなど。 たったこれだけかと思われる方も多いようですが、この三種類のスタイルを現代のスラッピング・スタイルの分類の根幹に据えて間違いはありません! 各奏法には、得意とするフレーズの方向性、機動性と音色があります。 私の考えでは、演奏者が求めているフレーズの表